現在iTunes App Storeで公開中のiPhone用電卓ソフト(e-calcFree Ver1.23)の使い方です。
機能強化版のe-calcProもリリースしました。App Sroreでダウンロード可能ですので、ご検討ください。
このソフトは通常の電卓としての使い勝手を生かしながら、数式履歴が残せるようになっています。
また、電気系エンジニアがよく使用する、p,n,μ,kなどの単位(engineering multipliers)をキー入力することが可能で、表示もこれらの単位を使ったものとすることもできるようになっています。これがe-calcFreeのスクリーンショットです。
下側は一般的な関数電卓と同様なボタンが並んでいます。
表示部分は3つに分かれています。
一番下が、一般的な電卓の表示部分と同様な、入出力表示エリアです。
その上が、現在計算中の数式を表示する計算式エリアです。
さらに、その上が過去の計算式と計算結果を表示する履歴エリアとなっています。
計算式エリアの右下には下図のように現在の表示モードと三角関数の単位系が表示されています。
この文字が小さくて見にくい場合は、モード変更用ボタンに、現在のモードとは逆のモードの文字が 表示されるので、そちらを参照してください。
下半分にインプット用のボタンが並んでいますが、e-calcFreeでは電気系エンジニアがよく使用する補助単位(engineering multipliers)を使用することができます。
それぞれのボタンの意味は、
p=1E-12,n=1E-9,u=1E-6,m=1E-3,k=1E3,M=1E6 となっています。
ボタンから直接入力できるのはこの6種類ですが、表示にはf=1E-15,G=1E9も使用しています。
ENG(NML)ボタンを 押すことで、指数形式を使用した表示か、この補助単位を使用した表示にするかを選択することができます。
ただし、[ENG]モードでも1E15以上または1E-16よりも小さな計算結果の場合は指数表示となります。
入力に関しては表示モードに関係なく、どちらの方法も使うことができます。
ボタンはClearボタンです。入出力表示エリア(input & output area)を0にリセットします。
ボタンはALL Clearボタンです。入出力表示エリア(input & output area)だけでなく、 計算式エリア(Expression area)もクリアします。
イコールボタンを押した後は、特に[AC]ボタンを押さなくても続けて次の計算ができるようになっていますが、すっきりした状態で次の計算を行いたい場合に使用してください。
=ボタンを押した後、*,/,^,X^2を押して連続計算を行う場合、前回の計算式全体を自動的に括弧でくくります。
ボタンの表示に括弧がついているものは関数になります。
√も関数の扱いになりますので、最初に√ボタン、次に数値という順番に入力してください。
例えば√3を計算する時は次のようにボタンを押すことになります。
上記手順では右括弧を入力していませんが、これは自動補完されます。
ボタンはべき乗演算子です。x^yを計算する時に使用します。
^の後に関数や定数を直接入力することはできないようになっていますので、関数や定数を指数として使用する場合は(を先に入力してください。
また、
ボタンを押すと、入力エリアの数字の後ろに、^2という文字を追加します。
実際の演算は、次の演算キーもしくは=ボタンが押された時に行われます。
括弧を使用した計算も可能です。左括弧の入力を忘れて、右括弧のみ入力した場合は、計算式の一番左端に左括弧を自動挿入します。
また、= ボタンを押した時に、右括弧の数が足りない場合は、式の右端に必要な数の右括弧を自動挿入するようになっています。
ボタンの動作も若干変わっています。下図のように1+2+3と入力した後にこのボタンを押すと、これまでに入力済み部分を括弧でくくり、1を割るという式に変換します(変換するだけで、実際の計算は行いません)。
ボタンは式にpi_という文字を挿入します。実際の計算ではpi_=3.141593…として計算します。
ボタンは式に2xpi_という文字を挿入するだけですが、カットオフ周波数の計算等では便利に使用できると思います。
ボタンは式にbk_という文字を挿入します。これはBoltzmann’s constantで計算時はbk_=1.3807E-23 に変換されます。
ボタンは式にq_という文字を挿入します。これはelementary chargeで計算時はq_=1.60218E-19に変換されます。
関数ボタン部分を指でスワイプすると別の関数ボタンが現れます。関数の数は必要最小限にしてありますが、e-calcProではさらにいろいろな関数が使用可能です。
ボタンは直前の計算結果を入出力表示エリア(input & output area)にコピーします。
ボタンは 入出力表示エリア(input & output area)を1文字づつ消去します。関数や、定数の場合はそれ全体を消去します。入出力表示エリア(input & output area)の文字が無くなると、計算式エリア(Expression area)の文字も一文字づつ消去します。消去した後に正しい値や演算ボタンを押して計算を継続することができます。
計算式エリア(Expression area)をtapすると計算式エリアが黄色く変わり、編集モードに移行します。
このモードではカーソルボタンが使えるようになり、 このカーソルボタンを使用して選択領域を移動させることができます。
ボタンを押すと選択領域が消去されます。数字ボタンや関数ボタン及び演算ボタン を押すと、カーソルの右側にその文字が挿入されます。修正バージョンが出るまでは、すべてクリアした後は編集モードを終了してから入力をおこなってください。)
選択領域は関数や定数の部分ではその長さに広がります。選択領域が左端に到達した時にさらに左カーソルボタンを押すと、選択領域が消えますが、この時何か入力すると、左端に文字が挿入されます。
編集終了後はもう一度 計算式エリア(Expression area)をタップして通常モードに戻ると、計算を継続することができます。
なお、前回の計算結果に式を追加して計算したい場合は、編集モードに入らなくても、=ボタンを押した後に、演算ボタン を押すことで、前回の計算式に式を追加することもできます。
iPhone4等3.5inchディスプレイのiPhoneでは履歴エリア(History area)に4行程度の履歴が表示できます。
iPhone5(4inch)の場合は、 9行程度表示することができます。
e-calcFreeでは履歴エリア(History area)のスクロールや、再利用による計算、コピーなどが制限されていますが、e-calcProでは可能になります。
補足事項:
e-calcFreeは一般的な電卓のように演算ボタンを押すたびに、その計算結果を表示します。ただし、また、加減算[+],[-]の後に、[*],[/]といった演算ボタンを押した場合は、演算優先順序の関係で演算結果を表示せず、演算記号を表示します。この状態では[Del]ボタンを押さずに他の演算ボタンを押すことで、間違いを訂正することができます。
さらに機能を強化したe-calcProもリリースしました。ぜひお試しください。
電卓画面を開き何も計算せずhelpを2分くらい見たあとDoneで戻り、いきなりENGを押すと落ちました。