現在App Storeで公開の衛星探知BSfinerの使い方です。
このアプリはBS/110度CSパラボラアンテナ設置のためのツール集です。
日本のBS(放送衛星)は見かけ上、赤道上空36000km、東経110度に静止してるように見えますが、地域によってこの衛星の見える方向(方位)や、見上げる角度(仰角)が異なります。
たとえば、仰角は石垣島では57.5度なのに対し、稚内では29.1度とかなり異なります。
パラボラアンテナの設置説明書には地域ごとの一覧表が付属していますが、本アプリを使えば、これを簡単に知ることができます。
機能としては、カメラを使ったAR風の衛星探知ツールや、下げ振り風の垂直確認ツール、GPS情報からアンテナ方位、仰角を算出し、地図上に衛星方向を示すツール、をまとめています。
BSアンテナを立てたいけれども、どちらの方向につけていいかわからない、周囲の建物が障害にならないか心配、といった場合でも簡単に調べることができます。
BSアンテナ購入後は付属のマニュアルと本アプリを併用することで、簡単に取り付けができると思います。
なお、本アプリは「位置情報サービス」を使用します。
もし、アプリのカメラ機能等で「位置情報サービスの利用が許可されていません」と表示された場合は、iOSの「設定」アプリを実行し、[プライバシー][位置情報サービス]の中でBSfinderを探して、「常に許可」としてください。
あと、同じく[位置情報サービス]の中の一番下、[システムサービス]で[コンパスの調整]がオンになっていることも確認してください。
このように、カメラの映像と、手の形をした矢印が表示されます。
この段階で念のため、方位センサーの校正(iPhoneを8の字に立体的に動かす)をやってください。
次に、矢印の示す方向にiPhoneの向きを調整してください。(上の例ではまず、左方向にiPhoneを向け、右手矢印が消えたら、上方向にiPhoneを向ける)
すると、衛星のイラストが現れるので、そのイラストが画面中央の赤丸と重なるようにiPhoneを構えます。
上図のように衛星イラストに周囲の建物や樹木がかぶっていなければ、設置場所として大丈夫です。
もし、下図のように、衛星イラストと建物が重なっている場合、放送電波が受信できないので、他の設置場所を探してください。
なお、画面下部の赤い文字は、アプリ使用場所の緯度と経度及び、iPhoneの向いている方角と、iPhoneの上向き角度です。
画面下部のカメラマークを押すと、画面のハードコピーをカメラロールに保存します。
アンテナを購入したら、一般的にポールを設置する必要がありますが、後述する仰角等を正確に設定するため、ポールの垂直度が重要になります。
ボタンを押して、下げ振りツールの画面にしてください。
これは古くから柱の垂直確認で使われてきた、紐で重りをつり下げた「下げ振り」を模したものです。
iPhoneの傾きに応じて、重りが左右に揺れるので、iPhoneの側面をポールに押しつけ、重りの下の数字が0に近づくようにポールの傾きを調整してください。
ポールを垂直に取り付けたら、次はアンテナの取り付けです。
ボタンを押して地図を表示してください。
現在地の地図と衛星の方向を示す大きな矢印が表示されます。
この画面でも念のため、iPhoneを立体的に8の字に動かし、方位センサの校正を行ってください。
画面下部に表示された方位と仰角がGPSデータから計算した、その地点での放送衛星の方位と仰角です。
アンテナの取り付けマニュアルに従って、アンテナ仰角の調整を行ってください。
(アンテナの傾きは、直感的なイメージよりもかなり垂直に近く感じると思います)
次に、アンテナを地図上の矢印の方向に向けてください。
そのあと、アンテナケーブルを接続し、TVのマニュアルを参考に、アンテナ強度を画面に表示させ、方向、仰角の微調整を行えば、取り付け完了です。
カメラにした時に、左手の印が出たまま反応しません。iPhone ios7