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LTspice用日本語表示変換ソフト リリース

LTspice用日本語表示変換ソフト リリース

LTspiceXVIIが日本語コメント表示対応になりましたので、このソフトの役割は終了しました。

2014年9月19日 3行以上のコメントの変換不具合と、空白文字の含まれるファイル名での不具合を改善したVer1.1をリリースしました。

リニアテクノロジー社が無償提供しているLTspiceは、回路図上にコメント用のテキストを記入することができますが、残念ながら日本語は文字化けしてしまいます。

そこで、回路図中の日本語テキストを図形に変換して回路図に追記するソフトを作ってみました。
このソフトで上の回路図を変換すると、下図のようになります。

この日本語の文字は、日本語StrokeFontをLTspiceのシンボル描画用のLineコマンドを使用して描画しています。
今回使用したStrokeFontはSaka.Nさんが公開しているKST32Bというものを利用させていただいています。
配付改変、再配付等は自由ということなので、プログラム中に埋め込んでいます。

まず、LTspiceの回路図にテキストを記入するやりかたですが、回路図編集画面でキーボードの’T’(小文字でも可)をたたくと、次のような入力画面が現れます。

ここで表示したいコメントを入力してOKボタンを押せば、そのテキストが回路図上に表示されます。また、そのテキスト上でマウス右ボタンを押すと、再度編集することができます。
真ん中のJustificationで文字の発生位置を細かく設定できますが、LTSJTextではLeft,Right等は区別していません。ただし、Vertical Textが選択されている時は、縦書きで描画するようにしています。
縦書きの場合は、Rightを選択したほうが、文字化けした文字と変換後の日本語の位置が近くなります。
また、Font Sizeもいろいろ選択できるようになっています。LTSJTextでもこのFont Sizeを利用して文字の大きさを変えて描画します。ただし、オリジナル文字と同じ大きさではなく、またFont Size 1はFont Size 1.5と同じ大きさです。
フォントサイズ指定と実際に描画される文字の大きさは、下図を参照してください。

テキスト編集画面でCTRL+Mを押すと、改行され複数行の入力ができます。この改行を含んだテキストの場合は次のよな感じに変換されます。

配置された文字は、マウスドラッグでグループ選択すると、好きな場所に移動できます。ただし、素子や配線と重なってしまうとうまく選択できないので、ある程度素子から離れた場所にテキストを配置し、変換後に位置を調整したほうがいいかもしれません。

  • 変換ソフトの使い方

    まず、ここ、もしくはベクターからファイルをダウンロードしてください。
    次にダウンロードしたZIPファイルを解凍し、LTSJTextexeを適当なフォルダに保存してください。
    LTspiceの回路図ファイルを保管しているフォルダがわかりやすと思います。
    あとは、日本語TEXTを含んだLTspiceの回路図ファイル(拡張子が.ascのもの)をLTSJTextexeのファイルにドラッグアンドドロップするだけです。
    チャイムが鳴って、回路図ファイル名の末尾に_Jを付けた変換後のファイルが同じフォルダに作られます。
    もちろん、LTSJTextexeを起動してから、そのウインドウにファイルをドラッグアンドドロップしてもかまいません。

    複数ファイルを一度に変換することもできます。このソフトにはマイクロソフトの.NET Frameworkが必要ですので、ソフト起動でエラーになる場合はマイクソフトから.NET Frameworkの4.0以上をインストールしてください。
  • Microsoft .NET Framework 4 (Web インストーラー)
  • .NET Framework 4.5 のインストール
    WindowsXP、Windows7(64bit)、Windows8(64bit,デスクトップ) で動作確認を行っています。

変換後の回路図ファイルをテキストエディタで開くと、

LINE Normal 108 205 108 180

というようなコマンドが大量に追加されていますが、これが日本語を描画しているLINEコマンドです。
元ファイルにあった日本語TEXTコマンドは削除してしまっていますので、オリジナルファイルはしっかりと保管しておくことをお勧めします。

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